沿革

沿革

昭和大学は昭和3年3月17日、上條秀介先生によって、臨床医家養成の本格的医学教育機関「昭和医学専門学校」として創立されました。昭和21年 に「昭和医科大」、昭和39年に「昭和大学」と名を改め、現在では医学部、歯学部、薬学部、保健医療学部を有する総合医系大学として現在に至っています。

耳鼻咽喉科学教室は昭和3年5月に現在の昭和大学の前身である「昭和医学専門学校」の岡田和一郎初代校長のもとに遠藤順和初代医長によって開講されました。昭和3年7月に初代主任教授として石井正教授が就任しました。次いで昭和6年に第2代主任教授として山本常市教授が就任し、聴器の比較解剖学や扁桃病学などを指導しました。昭和45年に第3代主任教授として岡本途也教授が就任し、聴覚、補聴器、嗅覚障害を中心に指導しました。平成3年に第4代主任教授として野村恭也教授が就任し、耳科学領域の臨床的および基礎的研究が発展しました。 平成9年に第5代主任教授である洲崎春海教授が就任しました。洲崎教授は平成19年の第108会日本耳鼻咽喉科学会で宿題報告「鼻副鼻腔の炎症病態―遷延化とその治療―」を担当し、また平成15年の第7回日台耳鼻咽喉科学会、平成16年の日本鼻科学会、平成25年の16th Asian Research Symposium in Rhinologyなど国内外の学会を主催して、鼻科学領域の臨床的および基礎的研究を発展させました。 平成26年5月に小林一女准教授が第6代主任教授に就任し、耳科学を中心に指導を行ってきました。令和5年4月には平成26年7月から歯学部口腔外科学講座口腔腫瘍外科学部門の主任教授であった嶋根俊和教授が第7代主任教授に就任し頭頸部腫瘍学を中心とした指導を行って現在に至っています。

昭和大学藤が丘病院は昭和50年に開設され、耳鼻咽喉科は赤池清美教授が就任し、赤池法とする独自な副鼻腔手術法を考案して指導しました。昭和56年に窪田哲昭教授が就任して頭頸部腫瘍の診療を指導し、次いで平成17年に三邉武幸教授が就任して耳科学を指導しました。平成25年に嶋根俊和准教授が医長となり、頭頸部腫瘍の診療を中心に指導を行っていましたが、平成26年に法人の頭頸部腫瘍センターのセンター長、歯学部口腔外科学講座口腔腫瘍外科学部門の主任教授に就任し、医科歯科合同診療の実現に尽力しました。平成26年途中から小林 斉准教授が診療科長に就任しています。

昭和大学横浜市北部病院の耳鼻咽喉科は平成13年の開院以来、門倉義幸医長(准教授)が頭頸部腫瘍の診療を中心に指導を行っていました。門倉准教授が退職後の現在は油井健史講師が中心となって診療にあたっています。 平成18年に昭和大学豊洲クリニックが開設されて耳鼻咽喉科は交代制に医師を派遣していましたが、平成26年に昭和大学江東豊洲病院が開院し、比野平恭之准教授が耳科学と鼻科学を中心に指導していました。比野平准教授の退職後は藤居直和講師が中心となり診療にあたっています。

現在、昭和大学病院(本院)、昭和大学藤が丘病院、昭和大学横浜市北部病院、昭和大学江東豊洲病院の耳鼻咽喉科が昭和大学医学部耳鼻咽喉科頭頸部外科学講座として一体となり、機能的かつ効率的に人事面を含めて密接に連携して活動しています。臨床面では耳鼻咽喉科・頭頸部外科の一般診療や専門診療の更なる充実を図り、研究面では耳科学、鼻科学、免疫・アレルギー、気道生理、嗅覚障害、頭頸部腫瘍などの領域の臨床的および基礎的研究を行っています。

歴代の主任教授

  • 初代教授
    石井正先生
  • 2代教授
    山本常市先生
  • 3代教授
    岡本途也先生
  • 4代教授
    野村恭也先生
  • 5代教授
    洲崎春海先生
  • 6代教授
    小林一女先生